初心者向けに株価がどのように決まるかを解説したいと思います。
なぜこのテーマを書こうと思ったのは、私自身も初心者の頃、PERの低い銘柄が割安なのかな程度しか分からなかったらからです。
ネットで「株価 決まり方」などで検索しても、トップに出てくるサイトには、「業績、人気、金利、為替、国際情勢」などで決まりますと抽象的なことしか書いてありません。
これでは初心者は絶対にわかりません。
じゃあ、どうやって決まっているの?というと、株価=PER(株価収益率)×EPS(1株あたり純利益)で算出されます。
これを紐解いて解説していきます。
初心者時代のわたし
株式投資を始めて1、2年目あたりまでの私はチャートを見て、ここ10年で最安値やその付近をつけている銘柄を割安と思い買っていました。
あとは、何となくPERが15倍以下なのが安いのかな位の認識でした。
その結果どのような銘柄を買っていたかというと、以下のような銘柄を購入していました。
八十二銀行(8359)

これが私が購入時(2018年7月)の八十二銀行の10年月足チャートです。
2015年8月には1000円近くまで行き、2018年7月時点で半値の500円を割り込んでいるので割安と思い購入しました。
当然、業績なんか何も見ていません。
地元の第1地銀で、何となく凄そうな会社の株が下がっているから買いという安直な考えです。
その後どうなったかというのが、こちらのチャートです。

2018年7月以降だらだら下がり続け、2022年から少しずつ上がり、2023年にようやく500円を超えるという結果。
当然、初心者のわたしは長期保有など出来ず、2019年末の500円付近になったところで売却しています。
日産自動車(7201)

次に日産自動車(7201)です。
こちらも私が初心者の頃に購入(2018年7月)しました。
日産自動車を購入した理由は当時、配当利回り4%以上で高配当株として有名でした。
そんな高配当株で有名な日産自動車の株価が1000円を切ってきたので、買い時と思い購入しました。
その後、日産自動車の株価がどうなったのかというと。

2018年7月以降、急降下して2026年現在も低水準な株価のままという結果。
私自身はいつ売ったかというと2019年の途中で下落に耐えられず、売却しています。
このように素人がなんか安そうだからと安直な考えで買った株は基本上がりません。
むしろ株価が下がって来ている理由があるのです。
日産自動車のケースで言えば、カルロス・ゴーン氏が2018年に逮捕され、その後、業績は低迷することとなります。
株価の算出方法

冒頭でも言った通り、株価は株価=PER(株価収益率)×EPS(1株あたり純利益)で算出されます。
これを1つずつ紐解いて説明していきます。
PERについて
まずは株価を決める要素の1つ、PERについてです。
PERとはPrice Earnings Ratioの略で株価収益率という意味です。
株価収益率と聞くと難しく感じますが、株価に対して何年で資金を回収できるか示した指標になります。
PERが10倍なら10年で株価分の利益を回収できることを意味します。
またPERは、人気や期待度なんかに例えられたりします。
企業の成長が期待されている場合、PERが高い水準になったりします。
例えば米国を代表する企業、エヌビディアは約40倍のPERをつけています。
このように高成長が見込まれ、かつ人気の企業は高い水準のPERをつけます。
PERは15倍が平均の目安なんて言われますが、ただ15倍より高いか安いかだけで判断するのは危険です。
ではどのようにPERの割安か割高かを判断すればいいのかというと、業界ごとの平均PERを参考にすることを私はオススメします。
またPERは、株価÷EPS(1株あたり純利益)で算出できるのですが、ここでEPS(1株あたり純利益)についても知る必要があります。
EPSについて
EPSとは1株あたり純利益のことで、当期純利益÷発行済み株式数で算出されます。
これに当てはめてみると、当期純利益が1億円、発行済み株式数が100万株の会社があったとします。
この会社のEPSは1億円÷100万株=100円となります。
つまりこの株は、1株あたり年間100円の利益を享受できます。
また、企業の利益が上昇すれば、それに紐づいてEPSも上昇していきます。
以上をふまえた上で株価について見ていきます。
株価の決まり方
PER(株価収益率)×EPS(1株あたり純利益)で株価は算出されます。

例えば、トヨタ自動車を使って計算すると、
PER(12.8倍)×EPS(273.9円)=3505.92円
※小数点第1位までしか使っていないので、多少ずれています。
EPSについては、基本は今期予想が使われます。
このようにPERとEPSの具体的な数字を当てはめると株価は算出できます。
具体的な活用方法

株価=PER(株価収益率)×EPS(1株あたり純利益)で算出できることは説明しました。
では実際どのように活用すればいいのでしょうか。
それは企業の業績を予想して、現在のPERが妥当かどうか判断することです。
企業の業績が上がればそれに伴いEPSも上昇します。
そうなれば必然的に株価も上がります。
しかし、PERの水準が高い位置にあると企業業績(EPS)が上昇しても人気(PER)が低下して、結果的に株価は変わらないなんてことが起こります。
これを防ぐためにPERとEPSの妥当性を判断していかなけばなりません。
EPSについては、決算資料などを読んで今後3年、5年先にその企業がどの程度、成長するかを予想しEPSの仮説を立てます。
PERに関しては、同業他社や似たような業績の企業を参考にするといいと思います。
また、日経平均やTOPIXの平均PERは調べれば出てきますので、現在の相場が過熱気味かそうでないかは、チャートを確認していただければわかると思います。
まとめ
株価の算出方法について説明しました。
株価=PER(株価収益率)×EPS(1株あたり純利益)で算出できるということを覚えていただくことが重要なポイントです。
・PER(人気、過熱感)の確認
・EPS(企業業績)の予想
この2点の精度を上げることで株価の妥当性が判断できます。
チャート見て、何となく安そうだからではなく、根拠を持って買うことが中級者以上には必須条件になってきますので、よろしければ参考にして下さい。

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